明かりが消えた部屋の中、シンとシリアは唇を重ね合う。シリアはシンに自分の身を委ねていく。
 シンのキスが優しく包み込むものから、深く甘いキスへと変わってゆく。シリアはシンの慣れた様子に少し戸惑う。
(シンさんて、キスが得意なのかなぁ……なんだか、不思議な感じ……)
 初めて感じるその感覚をシリアは不思議に思いながらも、それを感じ取っていく。
 シンの舌がシリアの舌を絡み取っていく。自分の舌、自分の口内を舐め上げられ、シリアは艶めいた声を漏らしだす。
「ん、んっ」
 キスを続けながらシンはシリアをベッドへと誘っていく。
「んっ、あ、シンさん、まだ怪我が……」
「これぐらい平気だ」
 自分を助けるために傷ついた相手の体を心配する。だが、シンはそれを気にすることなく無表情で続けていく。
 シンはゆっくりとシリアをベッドに押し倒していく。シリアも、抵抗することなくシンのなすがままになっていく。
「あ、シンさん……」
 シリアの唇から離れ、そのままキスを首筋、うなじへと下ろしていく。こういうことをしてる恥ずかしさと、好きな人にされるという嬉しさからシリアは敏感に声を漏らしていく。
「ん、んっ!あぁん……」
 シンの手がシリアの白衣(びゃくえ)へと掛けられる。胸の合わせへと手を掛け、そこを広げていく。少しづつ露になっていくシリアの胸の膨らみ。上の方は何もつけていないため、すぐに露になっていく。シンはシリアの胸をジッと見つめる。
「シリアの胸って、大きいな」
「いや、恥ずかしいよ……」
 少し意地悪めいた言葉がシンの口から発せられる。その言葉にシリアは羞恥に頬を赤らめる。
 シンが言うようにシリアの胸は確かに大きかった。シリアが仰向けになっていても、はっきりとわかるその大きさと膨らみ。おそらく、シリアのこの胸を見れば誰でもシンと同じことを思うだろう。
「それに綺麗だ」
「え、そ、そんなことないよ……」
 優しく微笑みながら囁くように言う。そんな言葉にシリアの声は自然と小さくなっていく。
「俺は、あんまり見たことないからわからないけど、シリアの胸は素直に綺麗だって思える。桜色だよ、ここ」
 シリアの胸の突起を舐め始める。残った手で、もう片方の胸を触っていく。胸を責められるだけで、シリアの身体は敏感に反応していく。
「あっ、ん、んん!あん……」
 今度は、唇で挟むような形でシリアの胸を咥える。胸を咥えながら、そのままシリアの胸の突起を舐めていく。じゅ、じゅというなんとも言えない水音がシリアの耳に響いていく。
 恥ずかしさと、快感、異なった感情がシリアを不思議な気持ちにさせていく。
(変、恥ずかしいのに、気持ちいい……)
「シリア……」
 シンは胸を触っていた手をそのまま下の方へと下ろしていく。赤い緋袴(ひばかま)をめくり、その中に手を入れてシリアの下着越しに秘部へと手を掛けていく。下着の淵をなぞるようにシンの指がシリアのそこを擦っていく。
「あっ……う、うんっ……」
 シンの指がシリアの下着の内側へと潜り込んで行く。そこは既に濡れていて、シンの指をすぐに濡らしていく。
「ん!やぁ……だめぇ、そこは……んんっ!」
「シリアのここ、濡れてる」
「やぁ……」
「胸を触られただけで濡れたのか?」
「それは、ん、その……」
 自分に投げられた質問にシリアは答えれなかった。自分でもどうしてこんなに感じてしまうのかわからなかったから。
「胸が感じやすいのか。シリアって、結構えっちなんだな」
「もう、シンさんのばかぁ……」
 相手の言葉でシリアの目が少し潤みだす。
 緋袴の帯を外し、それを下ろしていく。
 シンの手がシリアの秘部を触っていくうちに、なにか突起をシンは触った。それによってシリアは一層大きく、色っぽい声を漏らす。
「あぁん!そ、そこは、んんっ、ん……」
 続きを言わせないようシンはシリアと唇を重ねる。軽く舌を絡め合い、シンはその青い前髪越しにシリアの瞳を覗き込む。
「シリア……」
「ん、シンさん」
 シリアの唇から離れ、シンの顔がシリアの下の方へとゆっくりと下りていき、シリアの下着をゆっくりと脱がしていく。シンの行動を手伝うようにシリアはわずかに腰を浮かせる。シリアにとって、誰にも見せた事がない場所が露になっていく。
「シンさん。私、恥ずかしいよ……」
 そう言われ、シンは自分の上着と中のシャツを脱ぎ始めた。シンの均整の取れた体がシリアの視界に入る。シリアは思わずその体に見惚れてしまう。だが、不意にあるものが目に入る。それは、シンが自分を攻撃から守るときに負った傷だった。まだ癒えてはおらず、生々しくそれが残っている。
(シンさん、ごめんなさい……)
 シンはシリアの足の間に顔を埋め、シリアの秘部を舐め始める。
「あんっ!シンさん、や、やめて、汚いよ……」
「シリアのだから汚くないよ……」
 懇願してくるが、それでもシンは続けた。
 羞恥感、快感などが交じり合う。シンにこういうことをされ、シリアは頭の中が真っ白になっていく。
(すごく恥ずかしいのに、なんで……すごく……変)
 自分の言葉とは裏腹にシリアの身体は自然と熱を持ち、悦びを感じていた。
「シリアのここ、感じてるんだな」
 シンは舐めるのをやめ、再びシリアの膣に指を入れ動かし始める。シンの指が少しづつ、早く激しくなっていく。シンは指ではなく、掌全体で擦るように動かす。
 シリアの秘部からの卑猥な水音が部屋中に鳴り響く。シリアは恥ずかしかった。だが、その恥ずかしさ以上にシリアの中から何かが込み上げてくる。
「あん!シンさん、だめぇ、そこは……は、はぁあん!」
 我慢しきれず、シリアは達してしまった。身体が小刻みに波打って痙攣し、シリアの身体から力が抜けていく。もうシリアの身体はほとんど言うことが聞かない状態だった。
「シリア?」
「ん、シ、ンさ、ん」
 シンはそう尋ねながらシリアの腰の周りを指で擦る。その指の動きに自分の意思とは関係無しに自然と身体が反応していく。
「……すごく可愛いよシリア」
 人差し指でシリアの前髪をずらし、熱っぽい瞳でシリアの顔を見つめる。見つめられるシリアの顔はすっかり上気し、ほんのりと赤くなっていた。瞳も潤んで熱を帯び、唇も潤いを持っていた。唇は半開き状態で、そのエメラルドグリーンの瞳も、悩ましい視線になり、そういう艶かしい表情で見つめられてシンの胸は高鳴った。
 シンは自分が履いていたジーパンとトランクスを脱ぎ、屹立した自分の自分のモノを取り出す。
「シリア、いくよ……」
 自分の肉棒をシリアの中心部へと持っていき、それを軽くそこに擦らせる。
「う、うん」
 シリアの声にはわずかに躊躇いのようなものがあった。それを聞いたシンは心配そうに尋ねる。
「シリア、怖いのか?」
「うん、少しだけ……」
「……俺も実は少し怖い。シリアはこういうことをするのは初めてか?」
「う、うん。シンさんは?」
 思わずそんな質問をしてみる。シリアにとって、シンがこういうことをするのは初めてのような気がしなかった。
 が、シンの口からは逆の答えが返ってきた。
「……俺もだよ。けど、どうすればいいか、わかるんだ。俺を信じてくれ、シリア」
 シリアは一瞬唖然となった。こうも慣れてるかのように自分の身体を愛撫され、てっきりシンはこういうことを経験してるとシリアは思った。
(シンさんも初めてなんだ。なのに、どうすればいいかわかるなんて、変だなぁ。でも……)
 シリアは微笑を浮かべる。
「私は、あなたを信じます……」
「ありがとう、シリア。いくよ」
「あ、あん……っ!くぅ」
 シンのすっかりと固くなったモノがシリアの膣へと入っていく。まるで何か、鋭いもので貫かれるかのような痛みをシリアは感じる。
「い、痛っ」
「大丈夫か?」
 動きを止めて心配そうに尋ねる。そんな表情で見つめるシンに、シリアは苦しそうながらも、笑みを浮かべる。
「だ、大丈夫だよ……」
 とても痛かった。だが、シリアにはその痛み以上に別なもの。喜び、安心感、幸福感のような口では言い表せないなにかを感じていた。
「それじゃ、ゆっくり動かすよシリア」
 シンに言われ、シリアは無言で頷く。それを確認したシンは腰を動かし始める。ゆっくりと、焦らず。
「あっ、あっん!」
 シンに責められ、シリアは改めて今の自分の格好に気付く。
 仰向けになり、足を大きく開きその足を身体側に寄せている。
(私、今すごい格好……シンさんの下にいるっていう状態だけど、なんだか恥ずかしい……)
 一定のリズムでシンが腰を動かす。シンが抽挿を繰り返すたびにシリアは艶っぽい声を漏らしていく。
 その声と、シリアの膣の温かさに自然と興奮を覚えながらシンは抽挿を続けてく。
「あぁっ!シ、シン、さん」
「可愛いよ、シリア」
 囁くように言い、シリアの唇にキスを送る。
「あ、あふっ、ん、んぐっ……」
 シンに囁かれ、シリアは頭の中の思考が止まっていく。もう何も考えることが出来なかった。
「あん!あ……シン、さん……?」
 突然シンの動きが止まる。突然のことに恍惚の表情になっているシリアはシンを呼ぶ。もはや身体からは力が抜け、言葉もうまく喋れなかった。
 シンはシリアと向かい合ったまま、シリアの膝を持ち上げ、自分の膝の上にシリアを置く。
「あ、あはぁっ!」
 より、自分の奥へと入っていく感覚にシリアは喘ぎの声を漏らす。
 自分のモノがシリアの中に入っていくのを感じながらシンは、シリアの白衣に手を掛け、それを脱がせていく。シリアは裸に白足袋だけの履いた格好となる。
「シリアの身体、綺麗だな」
「あ、いやぁ、シンさん……」
 シンがシリアの胸にキスをしながら呟く。シリアの胸は柔らかく弾力があり、なんとも言えないような感触があった。
「……シリア」
「シンさん……」
 互いに向かい合ったまま、互いの名前を呼び合う。シンはベッドの反動を使って上下に動き始めた。
 シリアはシンの首に腕を絡め、下から突き上げられるような感覚にシリアは大きな声を出す。もはや、相手に?まっていないと身体を支えることも出来なかった。
「やっ、やん!あぁ!くぅぅ……だ、だめぇ!」
「シリア、キス、してくれ……」
 シリアを自分の上に乗せてるため、シリアの顔の位置少し高い場所に行くため、シリアが頭を下ろさない限りシンはシリアの唇に触れること出来なかった。
 言われたとおりシリアは頭を下ろし、シンの口元にキスをしていく。シリアの身体は限界へときていた。
「うん、ん、はんっ! はぁっ、しん、さん、わたし、いっちゃい、そう……」
「いっていいよ、シリア……好きだよ、離したくない」
 シリアが限界へときていたことはシンも気付いていた。シリアの耳元に言葉を囁き抽挿を激しくしていく。
「しんさん、わたしも、すき……」
 シンの言葉を聞き、シリアはそれに正直な自分の想いで返す。シリアの快感は頂点へ達していく。
「あ、ふあ!だ、だめぇ!!私、わたし、も、もう!」
「うっ、くっ!シリア!」
「だっ、だめぇ!!あはあぁっ!」
 今まで最も大きいシリアの声が部屋の中に響き渡る。その声とともにシリアの身体が波打ち、絶頂をシンに知らせる。
 シリアの膣でシンの肉棒が大きく脈打ち、シンが自分の白い印をシリアの膣で出していく。
「あ、シン……さん……」
 シリアはシンにしがみついたままそのまま気を失った。そんなシリアを、シンはゆっくりとベッドの上で横にしてあげた。
「シリア……」
 シンはゆっくりと肉棒を引き抜く。すると、引き抜いたあとシリアの膣から白い液と、赤い液が出てきた。シンは自分の肉棒をみると、同様に白い液と赤い液が付いていた。
「初めてだって言ってたっけ……」
 横になったシリアの体を、傍にあったタオルで拭き、そっと、シリアに布団を掛けてあげる。
 その後シンは部屋から出て、風呂場でシャワーを浴び、別の服に着替えて自分の部屋に戻ってきた。
「シリア、好きだよ。これからもずっと……」
 自分のベッドの上で眠る愛しい人の額に優しくキスをし、シンは壁にもたれてそのまま眠った。

 朝になり、シンは目を覚ます。今の時間を確かめようと部屋にある時計を確かめていたとき、シリアも目を覚ました。
「おはよう、シリア」
 優しく挨拶をするシンを見るが、シリア自身まだ覚醒はしてなかった。
 シリアには、昨日のことは頭に残っているが、それが本当ことだったのか覚えておらず、それが夢だったのかさえ思えた。
「シンさん、いたっ!」
 シリアはベッドから起き上がろうとしたが、下半身に感じる痛みに、思わず自分の秘部に手をやる。おそるおそる布団の中をみると、シーツが赤くなっていた。それは自分の純潔を失った印。更に自分の格好を見ると、白足袋以外は何も身に着けていなかった。その格好が、昨日のことが夢ではなく現実のものだとわかった。
「シリア、すまない。痛かったか?」
 シリアの様子を見たシンが心配そうに尋ねる。
「痛いけど、大丈夫だよ」
 シリアは努めて優しく微笑む。だが、シンにとって、それはシリアに対する罪悪感を強める事になった。
「……すまない」
「大丈夫だよシンさん。それに私……」
「------?」
 シリアが頬を赤らめ、視線を逸らす。
「私、シンさんならあげてもよかったの……その、初めてを……」
 起き上がり、シンがかけた布団で自分の胸元から下を隠しながら呟く。それを聞いたシンはなんだか嬉しい気持ちになった。
「------シリア」
「シンさん?」
 シンが急に真剣眼差しでシリアを見つめる。
「俺は、今までシリアを、恩人として守ってきた、けどこれからは……俺は、シリアを愛する者として、シリアを守っていく。この命に代えても」
「シンさん……ありがとう、でも、あんまり無理しないで。私だって、シンさんが傷つくのは、見たくないから……」
 シリアの瞳から光る雫が降りていく。悲しみからではなく、嬉しさから来る涙だった。
「ありがとう、『シンくん』」
「ん?」
 シリアが自分に対する呼び方が変わったため、シンは不思議に思う。
 少し前にも、シンはシリアにこういう風に呼ばれたような気がした。
 シリアも、自分の言った事に戸惑いを覚えた。だがシン自身、その呼び方をあまり嫌ってる様子もなく、むしろ嬉く、照れてるような感じを見せてるため、シリアは思わず笑いがこぼれてしまった。
「シリア……」
 シンはゆっくりとシリアに近づき、シリアの頬に手を添えて自分の唇を近づけていく。
「シンくん……」
 シリアは目を瞑りシンを受け入れる。
 シンとシリアは、しばらくの間、二人だけの空間、二人だけの時間を過ごした。



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